『その品格に反抗を』の漫画の全話あらすじと感想！無料で読む方法も紹介

借金に苦しむベルディエ子爵家には娘が2人います。

長女のクロエは足が不自由なため、次女のアリスを裕福な貴族と結婚させることで、どうにか財政難を乗り越えようとしていました。

しかしアリスは奔放な娘で、クロエは妹の醜聞を隠すため、美しくも傲慢で横暴な性格のデミアンと「自分にできることならなんでもする」という約束を交わすはめになってしまいます。

そしてデミアンはなんと、自身を嫌っているアリスに求婚してきたのでした。

1話～10話の見どころは、真意がつかめないデミアンの言動です。

クロエと彼が初めて言葉を交わしたシーンでは、デミアンは初対面にもかかわらずクロエに対して妙に攻撃的な態度で、クロエを傷つけるようなことばかり口にします。

しかしパーティーで再会した時はクロエをダンスに誘ったり、他の男性に嫉妬しているような発言をします。

かと思えばアリスと結婚したいと言い出したり、とにかく何を考えているのかわからない彼が気になって、続きが読みたくなること間違いなしです。

クロエは酷く困っていました。

妹アリスの妊娠が発覚してしまい駆け落ちまでしようと企てているようです。

何とか説得を試みようとするのですが時すでに遅し。

ベルディエの家を捨てるという内容の手紙を残し妹は消えてしまうのでした。

残されたクロエは何とかしてベルディエ家を守る為、仕方なくデミアンのプロポーズを承諾。

彼の家に嫁ぐことになるのですが、相手方からクロエはよく思われていないらしく、何だか雲行きが怪しくなります。

11話～20話は、妹の大胆な行動によってクロエが割りを食ってしまう展開に注目です。

ベルディエ家のことをとても大切に思っているクロエらしい行動が見えるので、その部分がとても面白いです。

デミアンとクロエ2人の関係性が次第に変化を遂げていく内容から目が離せません。

デミアンはクロエとは違う女性とも関係を持っていました。

その女性の名はイザベラ。

そんな彼女がある日公爵家にやってきました。

対応に追われるクロエですが、イザベラは内心クロエの存在を疎ましく思っています。

デミアンのことが好きなあまりクロエが湖でスケートを楽しんでいた時、背後から彼女を湖に突き落としてしまいます。

命の危険を察知したクロエは、犯人はイザベラだと思うのでした。

21話～30話は、クロエとイザベラの攻防が面白いです。

イザベラが明らかにクロエに対して敵意のようなものを出しています。

浮気相手だというのに太々しい雰囲気が作画からも強く表れているのでその点にも注目です。

クロエとデミアンの関係がとても深く交わりを見せていきます。

デミアンの愛情を一身に受けるクロエ。

しかし、そんなある日、今までとても良くしてくれた従者のグレイが仕事を辞めることになりました。

突然のことに動揺を隠せないクロエは、すぐさまグレイに会いに行きます。

するとデミアンとグレイが揉めている場面に遭遇します。

そこでデミアンの暴力行為まで発覚し詳しく理由を聞くとグレイがクロエと仲良くしているのが許せなかったというのでした。

31話～40話は、デミアンの嫉妬心が最大の焦点です。

グレイの存在によってデミアンの気持ちがあそこまで掻き乱されていたことに驚きます。

ですが、暴力までしてしまうなんてよっぽどデミアンはクロエが好きで仕方ないのでしょう。

彼のそんな姿を見て、ちょっと引いているクロエの反応も少し面白いです。

2人の関係がこの出来事をきっかけにどうなるのかその点もすごく気になるところです。

デミアンと少しの間離れ離れに生活していたクロエ。

彼からの手紙を見てデミアンに対しての愛が高まります。

ふと何気なくクロエはデミアンの肖像画を眺めていると、近くに隠し金庫があることを発見します。

悪いと思いながらも中を確認するとクロエに関しての色々な新事実が書かれた報告書を発見してしまうのでした。

この報告書にはイザベラの出来事に関しての新事実までもが書かれていて、クロエはデミアンに対して不信感を募らせます。

41話～50話は、デミアンに対しての新事実に注目です。

謎の報告書を見てしまったことでクロエの感情がマイナスの方向へと突き動かされてしまうので見逃せません

クロエがデミアンと離婚したいと思うのも至極当然のことだと思うので、その姿は必見です。

クロエを亡くして8ヶ月の時が過ぎました。

デミアンの心の中にはまだクロエの存在があり、心の整理がついていません。

気分を切り替えようと蓄音機で音楽を聴いていたデミアンでしたが、逆にクロエに対しての感情が溢れ彼女の墓にまで足を運んでしまうのでした。

そこで感情を制御できなかったデミアンは彼女のお墓を掘り返してしまうのです。

51話～60話は、デミアンの心の傷に注目です。

彼にとってクロエは本当に大きな存在だったということだったのでしょう。

デミアンの行動がどう変化していくのかも見ものです。

再会したデミアンにあの手この手で迫られながらも、クロエは彼を拒絶し続けていました。

しかし、ソフィーの言葉がきっかけとなり自身の想いに気が付いたクロエは、素直な気持ちをデミアンに伝えます。

その結果、ようやく2人は想いを通じ合わせることができました。

しかし、デミアンとの復縁を決めたクロエがソフィーに別れを告げようとした時、なんとヨハネスの謀略によってソフィーの身が危険にさらされるという事件が起きたのでした。

61話～70話の見どころは、デミアンとグレイが、クロエをめぐって対決するシーンです。

どう見ても敵わないのは明らかなのに奮闘するグレイも、クロエを再び手に入れるためなら形振り構わない様子のデミアンも、どちらも応援したくなってしまう必見のシーンです。

また、様々な理由が重なってずっと自分の気持ちをありのまま口にすることができなかったクロエが、素直になってデミアンと和解するシーンも感動的で、見どころの一つです。

クロエとデミアンは無事和解することができましたが、その直後にヨハネスの襲撃に遭い、戦いの末デミアンは満身創痍の状態で連れ去られてしまいます。

しかし、クロエはアリスの夫・エルノの力も借りて、なんとかデミアンを救い出すことに成功しました。

そうして無事に帰還した2人は王と王妃になり、たくさんの民衆の前で愛を誓い合ったのでした。

71話～80話の見どころは、実は最初からデミアンはクロエのことが好きだったと判明するくだりです。

クロエ目線だと尊大で嫌味な男性に見えていたデミアンが、実はクロエの気を引きたくておかしな行動をしていたり、彼女が自分になびかないことでイライラしていたりしたと分かる過去のシーンは、微笑ましくて思わずクスッとなってしまうので必見です。

クロエは妹アリスから届いた手紙を読み、家族の幸せを実感します。

父親は孫を抱いて笑顔を見せて、グレイも宣教師として新たな人生を歩み始めていました。

クロエはデミアンの母とも親子のような関係を築いて、穏やかな日々を過ごします。

そんな中、デミアンはクロエに王宮を贈ると告げ、跪いて「これからも俺を引っ張ってほしい」と愛を伝えます。

これまで幾度となくすれ違い、傷つけ合ってきたクロエとデミアンが、ようやく心から結ばれました。

81話は、これまでの物語を思い出して、ようやくここまで来れたという気持ちになって感慨深くなれること間違いありません。

デミアンがクロエにあるものを贈る愛の告白は必見のシーンです。