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主人公の将暉には、高校の入学式で一目惚れした琴音とめでたく恋人同士になりました。

しかし、知らないうちに琴音は転校していて、なぜか連絡もつかなくなってしまったという苦い過去があります。

初恋が無残な結果に終わったトラウマのせいか、大学で新しい恋人ができても本気になれずにいました。

そんなある日、参加した飲み会で琴音と再び出会ってしまったのでした。

1巻の見どころは、将暉が琴音と再会するシーンです。

花火大会の後に琴音が涙を流したのは将暉が性急すぎたからなのかもしれませんが、そもそも親がいないからと家に誘ったのは琴音であり、一切話し合うこともせず姿を消した彼女に対して将暉が怒りや恨みを抱いていても可笑しくはないでしょう。

しかし実際の将暉は久しぶりに顔を合わせた琴音を頬を染めて見つめます。

琴音に対する将暉の恋心がまだ消えていないようで、どのように二人が接していくのかが見ものです。

今までずっと会えていなかった琴乃と久しぶりの再会を果たします。

内心、将暉は呆気に取られてしまうのでした。

その再会の場には今の彼女でもある七海がいて2人の間に入り話をします。

七海は、将暉と琴音がかつての恋人同士だったなんて微塵も思っていない様子です。

3人で和気あいあいと話しますが、将暉の気持ちは完全に琴乃の方に向いていたのでした。

やはり一番の見どころは琴乃と将暉が再会したという部分です。

高校以来の再会という事ですごくドキドキ感を感じることができます。

将暉と琴音の関係を知らない今の彼女である七海が2人の間にいて話ている姿も必見です。

七海の存在がある事で将暉にストッパーをかけているようにも見えてくるので俄然目が離せません。

ですが将暉の気持ちは琴乃一筋という感じが顔から窺えるのでその点も面白いです。

元カノの琴音と再会した将暉は、琴音に呼び出されるままに二人っきりで飲み会を抜け出し、そのまま導かれるままに仲良くなってしまうのでした。

離れ離れとなった二人でしたが将暉だけでなく琴音もまだ未練があったのです。

そして、将暉はどちらとも付き合う、つまり二股をかけることを決意するのでした。

二人っきりで抜け出してそしてそのままいい感じになって、そんな場面が見どころです。

ずっとずっと心残りに思っていた相手だし、何しろ女性の側から積極的に迫ってこられて、将暉が拒めるはずもないのです。

今の彼女がいる、だけど元カノと気持ちがちゃんと通じ合っていることが分かってそれでどうするか。

琴音と七海の二人と関係を続けようと決意した場面も見どころです。

まさかの展開に目が離せなくなること間違いなしです。

幼少の頃、琴音の家庭はとても荒れていました。

実の父親は母親に対して暴力を繰り返すため母の体には常に傷やアザが絶えずありました。

そんな母親も父に愛想を尽かし離婚。

そして、新しい父親が琴音の前に現れます。

しかし、その義父は母を愛していて結婚したわけではなく琴音が目的で結婚したことが判明するのでした。

琴音の過去がとても悲惨なものだったのでその部分に注目してほしいです。

結構な傷を抱えていて将暉の存在が唯一のオアシスのようだったのですが、琴音の内面が本当に複雑に描かれています。

なんと将暉が義父と雰囲気が似ているということに気づいてしまう展開も面白いです。

将暉は七海に急に迫るも、ここじゃイヤと拒否されたのでベッドへと移動します。

二人はベッドの上で愛し合ったあと、将暉が果てて眠っている間、七海は想いにふけります。

中高では三軍扱いされ、叶わぬ恋をしてきました。

そんな自分を変えるべく大学生になってからオシャレをしたものの、周囲からは浮いてしまいます。

不安を感じている時に声を掛けてくれたのが将暉であり、いつしか恋人関係になるのです。

将暉がいたからこそ、七海の大学生活は楽しいものとなりました。

しかし将暉が寝言で口にした名前は、七海の名前ではなかったのです。

見どころは二つあります。

一つ目は将暉と七海のシーンです。

将暉を大好きだからこそ、七海は言われたことを断われません。

二つ目は七海の深い想いが綴られた回想シーンです。

七海にとって将暉は、大学入学早々困っている自分を助けてくれた白馬の王子的存在でもあります。

それだけに七海にとって将暉は特別な人であり、その想いが伝わってくる良い回想シーンは一番の見どころです。

七海は将暉の寝言が気になり、将暉と一緒に過ごしていてもそのことについて考えていました。

すると琴音が現れます。

琴音は将暉の隣に座り、将暉に対してボディータッチをし始めました。

これにより将暉はドキドキしてしまい、琴音といっしょに抜け出そうとします。

琴音の体調が悪そうだからと七海に伝え、二人は一緒にトイレに行ってしまうのでした。

今回の見どころは琴音の挑発的な行動です。

いくら将暉のことが好きとはいえ、将暉には七海という彼女がいます。

普通は七海にバレないよう、こっそり将暉にアプローチするものです。

しかし琴音は七海がすぐ隣にいても関係ありません。

抜け出して始めてしまうどころか、暗に行為を示す言葉まで伝えてきました。

宣戦布告ともいえる琴音の行動は必見です。

七海は将暉達が怪しいと感じましたが、追求はしません。

将暉の手を掴み、琴音に見せつけるようにして一緒に帰ります。

夜になると将暉が迫ってきますが、七海はその気にはなれません。

気分じゃないと断りますが、将暉から可愛いと言われると断れずに受け入れてしまうのでした。

7巻の見どころは七海が悩み苦しんでいる姿です。

七海は将暉たちと合流した際に責めることはありませんでしたが、彼が浮気していたことは間違いないと感じています。

しかし浮気していたことは確実だと理解しています。　

その証拠に将暉が隣にいるにもかかわらず、スマホで「彼氏 浮気」と検索してしまうほど動揺している様子が見られました。

普通なら別れを告げるところですが、七海は将暉だけが自分の支えだと思っているため、それができません。

将暉が浮気していると知りながらも別れられないと悩む姿が見どころとなっています。