『僕のことだけ見てればいいのに』は無料で読める？全話あらすじと感想も紹介

とある会社で営業アシスタントをしている香澄は、かなり奥ゆかしい性格で頼み事を断れない気の弱さでした。

そんな香澄には、同僚の木原爽太という同棲中の彼氏がいます。

爽太のことがとても好きでしたが、最近は生活習慣がわかってきたからなのか、爽太の言動に不満が募るばかりです。

ですがそのことを本人に指摘することができず、モヤモヤした気持ちをつのらせているのでした。

そんなある日、他の部から異動してきた萱沼と出会います。

萱沼はとても爽やかで優しい性格のイケメンです。

香澄の仕事ぶりをそれとなくほめてくれて、内心香澄は嬉しい気持ちを抱き仕事によりやる気を出すのでした。

残業を終えて帰宅した香澄。

するとそこにはとんでもない光景が広がっていたのでした。

よくある展開ですが、浮気相手の太田が明らかに主人公の香澄を目の敵にしています。

ありがちな展開ですが、太田がどんな嫌がらせをしてくるのかが見ものです。

萱沼のおかげで精神的な落ち着きを取り戻した香澄は、爽太ときちんと話そうと決意します。

しかし、運悪く浮気相手である太田と共に大勢の前で香澄のことを悪く言っている場面に遭遇してしまったのです。

香澄が聞いていることを承知のうえで話題を誘導した太田は勝ち誇ったような笑みを浮かべますが、すぐに萱沼さんが香澄をフォローしたことが気に食わず、彼女への憎悪をさらに募らせます。

その後香澄は萱沼さんの提案に頷き、彼と一緒に暮らし始めました。

萱沼さんの気遣いに癒され、彼に惹かれていく香澄ですが、置きっぱなしの荷物について連絡がきたため、ケジメをつけるためにも爽太と会うことを決めます。

香澄にはひたすら優しく好青年にしか見えない萱沼が、爽太に対して得意げな表情を浮かべるシーンは、思わずゾクッとしてしまう必見のシーンです。

太田は香澄に対しムカムカを募らせていました。

彼氏である爽太を奪ったというのに、香澄がそこまでショックな気持ちを抱いていないからです。

そんなことで太田は爽太の携帯を利用して香澄に連絡します。

荷物を取りに来るように伝えて何か悪巧みをしようと目論むのでした。

しかし、その計画は完全に失敗に終わります。

香澄が荷物を取りに行くことを萱沼に伝えたことで、代わりに萱沼が行ってくれることになったからです。

香澄の荷物を無事に持ち帰り、二人の仲はより一層深まるのでした。

その後、香澄が社内で話題になります。

それは何となく以前よりも綺麗になったということでした。

この手の漫画では、物語の最初は、主人公の嫌がらせが続くパターンが多いですが、悪役の悪巧みは成功せずに終わります。

そのため、あまりモヤッとすることなく、読み進めることができるでしょう。

1ヶ月記念を迎えた萱沼と香澄。

二人の仲は今最高潮で、お互いの愛情を言葉によって伝え合います。

萱沼からピアスのプレゼントをもらった香澄は心から喜び、今の状況に満足するのでした。

そんなある日、会社で香澄は上司から突然呼び出しを受けることとなります。

不審に思うと何ともうすぐ萱沼の専属アシスタントの業務から外れて欲しいという報せでした。

突然のことに戸惑う香澄。

今まで仕事でもいつも側にいれて安心できていただけに「離れたくない」という気持ちが強まります。

もし萱沼と仕事で離れ離れになり、私生活でもすれ違う時間が増えれば元カレである爽太との二の舞になってしまうのではないかと不安が募るのでした。

順調だった二人に、突然大きな転機が訪れることになります。

この、物語が急展開するところが見どころです。

萱沼は香澄が思い通りになってきたことに嬉しくなっていました。

もっともっと、自分に依存してほしいと考えていると、同級生の墨川から飲みの誘いがあります。

飲んでいると、香澄から連絡が入るがあえて返信はしません。

それを見た墨川は、大学時代、萱沼と付き合った女の子が全員メンヘラ化してしまったことを指摘します。

萱沼の考えを聞き、墨川は呆れたようにやばいやつだと思うのでした。

萱沼は香澄を想いながら仕事をしています。

真面目で他人の為に頑張ってしまう香澄がひたむきに自分を想ってくれたらどんなに幸せな気持ちになれるだろうかと考えていたのです。

一方香澄は、嬉しそうに出社をする萱沼を見て違和感を覚えます。

そして香澄は家を出ることを決意。

香澄は荷物をまとめ、帰宅した萱沼に離れたいと告げるのでした。

萱沼のヤバさがより一層深まる21話と22話でした。

こんなメンヘラ製造機、他ではなかなか見たことがありません。

萱沼により香澄がどう変わっていくのかも見ものです。

23話～24話での、香澄の決意も見どころといえます。

仕事を押し付けてくる同僚達とは違い、萱沼は香澄を守ってくれました。

このまま一緒に萱沼と暮らすのが幸せだと感じてもおかしくないのですが、香澄は離れようとします。

香澄の気持ちが変化していく様は必見です。

香澄は萱沼のもとを去ります。

具体的な理由を説明せずに香澄が出ていってしまった為、萱沼は呆然とするのでした。

香澄は出社すると退職したいと伝えます。

すると上司は慌て、疲れているんだろうからと退職を引き留め有給休暇を取るよう勧めました。

香澄は有給二週間取ることになったのですが、それが返って香澄を冷静にさせます。

周囲の反応に嫌気がさし、退職の意を強めるのでした。

27話～28話では、香澄は感じていた不安や希望を萱沼に打ち明けます。

萱沼に依存しすぎることを良く思っておらず、自分を立て直すまで待って欲しいというのです。

香澄は自分でも都合の良い話だと感じており、フラれるのを覚悟で伝えました。

萱沼はイヤがるどころか、むしろ香澄に惚れ直すのでした。

今回の見どころは、香澄が萱沼に事情を話すシーンです。

香澄は萱沼にちゃんとした理由を説明しないまま、家を出ました。

これは香澄自身気持ちを整理できておらず、言葉への具現化が無理だった為です。

香澄からすれば仕方ないとはいえ、いきなり家を出ると告げられた萱沼からすればたまったものではありません。

少し距離が出来たものの、これが香澄を冷静にさせてくれました。

結果香澄は本心を打ち明けられるようになり、本音で話し合う二人の姿が見どころとなっています。

27話～28話の見どころは、香澄の反応です。

香澄は自分の感じていた不安や今後の付き合い方に対する希望を伝えました。

ただ香澄のお願いというのは、自分の都合ばかり考えたものです。

我儘とも取れますし、これを機に別れることになるかもと覚悟してのカミングアウトでした。

それだけに萱沼の言葉は嬉しかったのでしょう。

人前であるにも関わらず、香澄は思わず号泣します。

幸せそうに泣く姿が印象的なものとなっています。