『吹きこぼれの春』の全話あらすじと感想！無料で読む方法も紹介

綿矢けいは高校3年の春休みに妊娠・出産し、それ以来苦労しながら子育てを続けてきました。

現在はタンポポ医院で医療事務の仕事をしていますが、院長が入院してしまいます。

そのせいで、病院内は大混乱に陥っていました。

院長は息子の渚に病院で働くように勧めますが、渚はそれを嫌がります。

院長は女性ばかりの職場は良い環境だと勧めますが、渚はむしろそのことに嫌悪感を抱いていました。

しかし、散歩中にある少年と出会ったことで、渚の運命は大きく変わっていきます。

第1話の見どころは、渚が平太と出逢ったシーンです。

渚はタンポポ医院で働くつもりはありませんでした。

元々女性の多い職場を嫌っていた上に、予想していた通りのトラブルを目の当たりにしてしまったのです。

ここでは働けないと感じるのも当然でしょう。

実際、平太と出会うまで叔父と電話で話していますが、断ろうとしていました。

しかし平太と話しているうち、その考えは変わっていきます。

渚の人生を変える平太とのやり取りは見逃せません。

けいがタンポポ医院についてみると、渚がレジを探っている姿を目撃しました。

いくら院長の息子とはいえ、他の人に見つかれば問題になるのは間違いありません。

そう思って慌てていたのですが、実は渚が院長代理であることを知り、驚きました。

渚は院長代理として丁寧に挨拶をし、患者にも優しく接しています。

患者の対応が上手で、大学病院からの経歴もあり、そのため女性患者が増えてしまうほどでした。

けいは平太を迎えに小学校へ行くのですが、そこで新たに赴任してきた岸とバッタリ遭遇。

二人は知り合いであり、ただならぬ雰囲気が漂うのでした。

第2話の見どころは、渚の変わりようです。

けいはすでに渚と院長の家で会っていますが、その時の渚は遠慮なく物を言う若者という印象でした。

しかし、タンポポ医院の渚はまるで別人のよう。

挨拶の言葉は丁寧で、一瞬で同僚たちの心をつかみます。

さらに、大学病院での経験を活かした仕事ぶりもお見事。

あっという間に患者達の心も掴んでしまう仕事ぶりは必見です。

渚はけいが女性同僚達と揉めていることを知り、自分と付き合ってみることを提案してみます。

院長代理の女ともなれば、周りから色々言われることもなくなるだろう。

そう思い、助け船として提案したのですが、けいはそんなヒマないと即断るのでした。

岸は名簿を確認していると、平太の名字が綿矢であることに驚きます。

子供がいるのだから、当然けいは結婚しているはず。

名字が昔のままということは、離婚したのかと。

平太を迎えに来たけいと会うも、綿矢とは呼びづらくて困ってしまうのでした。

第3話の見どころは、岸とけいの関係です。

平太の父親について、まったく触れられなかったことに違和感を覚えた人も多いのではないでしょうか。

けいの名字は旧姓のままなのですから、離婚したと考えるのが自然です。

離婚するぐらいなのですから、けいが父親のことなんて口に出したくないという気持ちもわかります。

しかし平太にとってはどうでしょうか。

母親と離婚したとはいえ、父親であることに違いはありません。

この年頃なら父親を恋しいと感じても良いはずなのに、これはあまりにも不自然と言えます。

岸の回想シーンで、そのあたりのことが想像できるものとなっており、見逃せません。

渚は父親の病院へ見舞いに行った帰り、母と会います。

母から食事に誘われるも、渚は拒否。

それどころか、あなたと食うくらいなら餓死しますと辛辣な言葉を残して別れるのでした。

岸は平太の授業ぶりに違和感を覚えていました。

勉強の出来だけでいえば、一番上のクラスでも十分にやっていけます。

なのにどうしてゆっくりクラスなんだろうかと。

平太のことを考えているうち、その足はけいのところへと向かってしまうのでした。

第4話の見どころは、渚がけいと食事の約束をしたシーンです。

病院から帰る時、渚は母親から食事に誘われました。

雰囲気的に久々に会ったようですし、即OKするのが普通でしょう。

しかし渚の答えはNO。

一緒に食事をするぐらいなら餓死した方がマシとまで答えていました。

一方、けいが渚を食事に誘ったところ、その反応は全く別人のようでした。

インスタントラーメンでも食べに行くからと言う程の乗り気っぷりです。

けいに対して特別な感情を抱いているのは明らかと言えましょう。

母とけいとで全く違う反応をする渚が見どころとなっています。

岸はけいの口ぶりから、平太が自分の子供であることを悟ります。

今からでも何か出来ないかと話しかけますが、けいはそれをきっぱりと拒否。

岸のことなんてとっくの昔に忘れたし、結婚を前提に付き合っている男性もいて幸せだと答えます。

これを聞いた岸はショックを受けつつも、どこか安心してしまうのでした。

けいが平太を迎えに行くと、岸と出逢ってしまいます。

微妙な空気が流れるも、平太は気にせず岸にサッカーボールを蹴り、遊んでもらおうとしました。

それが打ち解けるきっかけとなり、三人で和気あいあいとしているところを岸の婚約者である優奈が目撃してしまうのでした。

第5話の見どころは、けいと志麻が雑談しているシーンです。

ひょんなことから、二人の会話は夜の営みへと発展していきます。

すると、けいはパっとヤってパっと別れるのがベストという自分の恋愛理想論を語りました。

その話を聞いた志麻は、渚こそうってつけの相手だと大きな声をあげてしまいます。

けいはそれを拒否するかと思いきや、たしかにそういう相手だと言って同意しました。

ここまでなら女子同士のちょっと際どい会話といったところですが、問題なのはその会話を渚が聞いていた点。

今の会話が渚に聞かれていたと知り、顔を真っ赤にして照れるけいの姿は見逃せないものとなっています。

けいは優奈から声を掛けられるも、上手く乗り切ります。

それどころか優奈と話をしているうちに気に入られ、これからも色々アドバイスしてくださいとお願いされるのでした。

渚は岡崎から頂いた梨を分けてあげようと、平太達に声を掛けます。

そこから平太と遊ぶことになるのですが、遊びたい盛りの平太に渚はお手上げです。

渚は動けなくなってしまい、けいと二人でいるところを岸に目撃されてしまいます。

岸がけいとどういう関係かと渚に問うと、けいは渚の腕を掴み、この人と付き合っていると宣言するのでした。

第6話の見どころは、けいが渚と付き合っていると言ったシーンです。

以前けいは岸に、結婚を前提に付き合っている人がいると言ったことがありました。

それが岸には引っかかっており、その相手は渚なのかと思って尋ねたわけです。

そういう経緯もあって、けいは渚と腕を組んで誤魔化そうとしたわけですが、それは見事に失敗します。

渚が話を合わせてくれなかった為、付き合っていることは嘘だとバレてしまいました。

恥ずかしさから顔を真っ赤にし、逃げるように家へ帰るけいの姿が見どころとなっています。

けいは通勤中に岡崎と出会い、その顔色が悪いことを心配します。

岡崎は病院が苦手だと言って診察を受けようとしていませんでしたが、けいの言葉で病院へ行ってみる事にしました。

CTの結果を見る限り、渚を持ってしても岡崎の症状は厄介なものです。

そこで胡蝶大学病院の井出に電話をし、相談しようとするのでした。

岸は平太のテストを見て驚きます。

授業をあまり受けていないにも関わらず、その点数はなんと100点。

これなら成績は良いだろうと思って段田に話しかけてみるも、段田から返ってきた言葉は辛辣なものでした。

けいはこのことをどう考えているんだと苦悩します。

第7話の見どころは、けいが岡崎を諫めるシーンです。

以前にも岡崎は身体の心配を渚からされたことがありました。

渚は医師ですし、その言葉にはかなりの重みがあったと言えるでしょう。

しかし、それでも岡崎は腰を上げませんでした。

このことから、岡崎の病院嫌いはかなりのものであることが伺えます。

そんな岡崎を動かしたのはけいでした。

けいは岡崎のことを心配し、必死で病院へ行くよう説得してみせました。

渚の言葉ですら動かなかった岡崎を、見事動かしてみせたけいの言葉は必見です。