『この男、優良物件につき』の全巻あらすじと感想！無料で読む方法も紹介

梓は宗吾と結婚し、幸せな生活を送っていました。

するとそこへ、突然継母と義妹の恵梨香が押しかけてきます。

継母達の用件とは、しばらくここに住まわせてほしいというものでした。

継母達が強引だったのと、宗吾も協力的だった為、梓は仕方なく引き受けることに。

しばらく我慢するだけだと思っていたのですが、そこから夫婦の仲がギクシャクしていくことになります。

1巻の見どころは、梓が宗吾に拒否されてしまったシーンです。

結婚してから半年だったこともあり、恵梨香が来るまでは新婚ラブラブの状態でした。

当然この時まで、拒否されたことはありません。

それだけに初めて拒否をされたのは、梓にとって衝撃的でした。

また、宗吾の気持ちが梓から離れ始めていると判明した決定的瞬間でもあります。

断られた時の茫然自失とする梓の表情は見逃せません。

恵梨香は悪びれることなく、妻の座を譲ってほしいと梓にお願いをしました。

梓は拒否しますが、義母や宗吾も恵梨香と同じ考えをしており、離婚して欲しいと言ってきます。

梓は家を飛び出し、その日はネットカフェで一夜を過ごすのでした。

翌朝、昨日と同じ服で出社するも、誰も気づいてくれません。

自分は誰からも気にかけてもらえていないんだとショックを受けていると、飲み会に誘われるのでした。

2巻の見どころは、恵梨香が梓にお願いをするシーンです。

恵梨香は梓の夫を寝取ったのです。

いわゆる不倫であり、恵梨香のしたことは許されるものではありません。

しかし、これまでずっと梓のものを奪ってきた恵梨香からすると、今回も同じようなものなのでしょう。

謝るどころか、私が欲しいと言えば譲って当然という口調でした。

梓を見下したような微笑を浮かべる恵梨香の姿が見どころとなっています。

梓は七瀬と何も無かったと知り、一安心しました。

その後出社すると、宗吾が会社を訪ねてきます。

会ってみると、宗吾は土下座をし、離婚して欲しいとお願いしてきました。

人目を気にして場所を変えようと言っても、宗吾は動こうとしません。

というのも、会社の玄関先で土下座をしたら、梓も言うことを聞くと思ったからでした。

宗吾は梓のことを全く考えず、眼中にあるのは恵梨香のことだけ。

すっかりおかしくなってしまった宗吾を見て、梓は泣きそうになるのでした。

3巻の見どころは、七瀬が助け舟に入ったシーンです。

梓にとって宗吾は夫であり、本来なら一番頼りになる存在です。

実際、恵梨香が泊まりに来るまで、梓のことを誰よりも考えてくれていました。

しかし、宗吾は恵梨香によって狂わされてしまいます。

先日まで楽しく過ごしていたのが嘘のよう。

宗吾までおかしくなってしまったとショックを受けているところ、七瀬が助けてくれたのです。

おかげで梓は落ち着きを取り戻すことが出来ました。

七瀬の言葉で立ち直る梓の姿が見どころとなっています。

恵梨香がエントランスで騒いでいた為、七瀬は仕方なく恵梨香を入れました。

恵梨香は強引に家へ上がると、いつもの可愛い子ぶりっ子で七瀬に近づきます。

しかし七瀬には通じません。

それどころか七瀬は恵梨香に対し、人の夫を奪うような汚い女と軽蔑し、家から追い出しました。

恵梨香は帰り際に宗吾からだといって、離婚届を置いていきました。

しかし確認してみると、離婚届は無効であり、筆跡も宗吾のものではありません。

七瀬は梓を円満に離婚させてあげる為、梓と一緒に恵梨香達の元へ向かうのでした。

4巻の見どころは、七瀬が恵梨香を冷たくあしらうシーンです。

恵梨香がどんな非常識なことをしても、可愛い子ぶれば男性は恵梨香に靡いてきました。

これまで付き合ってきた彼氏はおろか、結婚して夫になった宗吾までもです。

それだけに、梓は強い不安を覚えます。

七瀬は梓の味方をしてくれていますが、また恵梨香に狂わされるのではと。

しかし七瀬はブレません。

恵梨香に靡くどころか、冷たくあしらいます。

想定外の対応を七瀬にとられ、唖然とする恵梨香の様子は見逃せません。

恵梨香の言い分は、梓が宗吾にDVをしているというものでした。

宗吾が自分でテーブルにぶつけて出来たアザを、梓のDVによるものだと言い張ります。

もちろん梓は否定しますが、証拠がないなら無効だと言ってききません。

形勢が恵梨香へと傾き始めた時、七瀬が参戦しました。

七瀬の口車に乗り、恵梨香はDVをでっち上げようとしていることを喋ってしまいます。

それを七瀬が録音していたことで、立場は逆転。

先程とはうって変わり、逆に証拠は大事だと恵梨香を追い詰めるのでした。

5巻の見どころは、七瀬が恵梨香をハメるシーンです。

梓が宗吾にDVをしていたというのは、恵梨香の捏造です。

しかし、同じようなことはこれまでもあり、今回も恵梨香は自分の言い分が通ると信じていました。

事実、梓は言い負かされそうになっていたのです。

ところが七瀬が参戦したことで、雲行きが変わりました。

それどころか、恵梨香が強く主張していた証拠の有無を、逆に返されてしまうのです。

滑稽以外の何物でもありません。

見事に言い負かされ、ぐうの音も出なくなる恵梨香の様子は必見です。