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ごく普通の真面目な高校生ゆうた。

彼は学校でひどい目に遭っていました。

主犯格はかなりの権力を持った人材。

1人は高校生でありながら実業家であるたくま。

インフルエンサーのアリサ。

そして、生徒会長である修二。

そんな権威を持っているだけに誰も彼らに反抗できるわけもなく、ゆうたは3人の標的として日々苦しい日々を送ることとなります。

そんな時、謎の転校生がやってきたのでした。

とにかくかなり悲惨で目が離せません。

ゆうたの気持ちに寄り添いながら見ていくと、とても辛い感情が湧いてくること間違いなしです。

しかし、このゆうたを救ってくれる存在が現れるのでその展開にワクワクすることができるでしょう。

とてつもなく大きな屋敷で生活している美玲は、大手グループの社長令嬢です。

雑草排除の精神を胸に、美玲は最初のターゲットとして加害者の佐々木たくまを狙います。

高校生でありながら実業家の一面ものぞかせるたくまですが、とても胡散臭い雰囲気もあります。

たくまは投資家たちが集まるパーティに意気揚々と向かうのですが、そこには美玲も来ていたのでした。

美玲の言動がとにかく気になります。

ひどいことをする人のことを雑草と表して復讐していく感じがとても面白いです。

美玲の表情から、とにかく曲がったことが大嫌いという感じが溢れています。

最初にたくまがターゲットになってしまったことが本当に運の尽きで哀れです。

ですが今までの言動を見ているので完全に因果応報だと思うでしょう。

パーティでたくまは自分の存在をアピールしますが周りから肩透かしに遭ってしまいます。

その理由はたくまの会社の嫌な噂が原因でした。

誰が流したのかわかりませんが、たくまは窮地に立たされてしまいます。

そんな時、早乙女グループの令嬢である美玲がたくまの目の前に現れ、立場の違いを見せつけます。

美玲の優雅な雰囲気と会社の大きさに驚いたたくまは、なんとか自分の会社を救ってもらおうと美玲にお願いするのでした。

やはりたくまの哀れな姿が一番の見どころですね。

今まで学校では大きな顔をしていたたくまがあれだけ弱っているのはとても滑稽で面白いですね。

美玲に取り入ろうとする姿なども描かれていてすごく笑えること間違いなしです。

個人的に美玲の凛とした雰囲気も見どころになっていますね。

たくまのことをなんとも思っていない感じで受け流しているのが非常に興味深いです。

美玲の次のターゲットは、インフルエンサーとして活躍しているアリサです。

ゆうただけではなく立場の低い女子たちのことも雑に扱うアリサの言動を美玲は許すことができません。

ある時、美玲はまず自分が作ったコスメブランドのアンバサダーにアリサを指名します。

アンバサダーがきっかけでメディアへの露出も増えてアリサは有頂天になるのでした。

たくまの次はアリサと間髪入れずに行動していく美玲の行動力がかっこいいです。

自分の納得できないことは正さないといけないという精神が魅力的です。

アリサのことをまず泳がせる作戦をしている美玲の策士っぷりが見ていてとても面白く4巻の見どころといえます。

美玲が仕掛けたワナにまんまと嵌まり、みんなにちやほやされる超人気インフルエンサーという地位から転落してしまったアリサは荒れていました。

残るは修二だけですが、アリサやたくまよりも頭が回る彼はなんと2人を陥れたのが美玲であると気がついてしまいます。

さらにゆうたも美玲が関わっていることを察し、大切な妹を傷つけた3人に対する怒りを彼女に打ち明けました。

そうして協力を申し出てきたゆうたと共に、美玲は修二の悪事を白日の下に晒すべく動き始めます。

『社長令嬢復讐日記』の5巻の見どころは、ゆうたが美玲に向かって修二たちに復讐したいと話すシーンです。

作中の描写から察するに、ゆうたはこれまでどんなに理不尽な目に遭わされても、母や妹に心配をかけまいと黙って耐え続けていたと思われます。

そんな、良く言えば優しい、悪く言えば気弱な彼が、妹のために勇気を出して自分や妹にひどいことをしてきた相手に立ち向かおうと決意する姿が見どころです。

年に三回行われる全校生徒集会は、学校の目玉行事となっています。

地域からの注目も高く、毎回メディアの取材が入るほどです。

そんな場で、美玲はこれまでのゆうたに対する酷いことの数々を晒そうというのです。

しかし、修二は用心深いため、美玲はある作戦を実行しようといいます。

また、これまでのゆうたがされてきた酷いことの数々を世にさらさなければならないというリスクもあるのでした。

6巻の見どころは、ゆうたの決断と修二の作戦です。

美玲とゆうたは一緒になり、修二を陥れようとしますが、修二も黙ってやられているだけではありません。

修二と美玲の二人の心理戦も見どころと言えます。

朝学校に行くと周りの生徒たちが何故か親しげにゆうたに声をかけてきます。

酷いことをされていた時とはまるで違う対応です。

その突然の手のひら返しに戸惑うゆうたですが、原因は修二の言動がきっかけでした。

修二に守られた存在だと全校生徒に周知されたことでこのような境遇になったのです。

しかし、美玲の作戦が失敗したことでゆうたは再び修二から酷いことをされる日々が始まるのでした。

7巻の見どころは6巻から続く美玲と修二の心理戦です。

まだ二人は本格的にやり合っていないものの、軽い小競り合いのような牽制が始まります。

そして、7巻の最後に美玲がある人物と接触することになるのですが、それによりどうやって修二を陥れるのかが見ものです。

修二との戦いに負けた美玲。

それがきっかけで美玲に対してみんなが酷いことをしてくるようになります。

戸惑うように見える美玲ですが内心ほくそ笑んでいました。

それにはある理由があります。

なんと美玲は逮捕されたアリサと連絡を取っており、修二に対しての弱みを聞き出そうと画策していたのです。

修二の弱みを握った美玲は、修二を追い詰めるためにある行動に移すのでした。

8巻の見どころは、担任教師のクズっぷりです。

生徒同士の酷いことを見て見ぬふりをするだけでなく、心の中も相当クズで早く痛い目にあってほしいと思うことでしょう。

そんなクズ教師に対し、美玲がどのような作戦を企てるのかも見ものです。

美玲は担任の遠藤にコンタクトを取ります。

空き教室に誘導し美玲は遠藤にわざと襲われるように仕向けます。

その映像をカメラで撮影し担任の弱みを握った美玲は、遠藤を自分の駒として使うことを決断。

修二に関しての色々な情報を聞き出す中で彼が陰であるパーティをしていることが判明し、美玲はまたしても行動に移すことになります。

担任の遠藤の作中での哀れっぷりが本当に面白いです。

まんまと美玲の色気に飲まれて大胆な言動をしてしまい、あっさり弱みを握られてしまう場面がとても笑えます。

9巻は遠藤の哀れな姿やクズな姿を楽しめることでしょう。

パーティにやってきた修二は、いつも大勢いるはずの女性がいないことに腹を立てます。

目の前にはたった1人の女性しかいません。

彼女を押し倒しますが、彼女の胸元にあるカメラが修二の顔をとらえます。

不審に思った修二は、目の前の女性が天敵である美玲であることに気づくのでした。

修二と対面している時の美玲の冷静な顔が本当にかっこいいです。

目の前の女性が美玲だと分かった時の反応がとても笑えます。

また、修二が追い詰められる場面は気分が良くなること間違いなしです。

修二が美玲の罠にハマり、動画がネットに晒されてしまいます。

それによって今まで築いてきた修二の格式は崩壊の一途を辿るのでした。

この展開に腹を立てた修二は、感情を抑えることができずに美玲のことを襲います。

しかし、美玲は冷静に対処し、修二に土下座させるのでした。

11巻は、修二と美玲の攻防がとても面白いです。

あっという間に、修二をボコボコにする美玲ですが、見ていて清々しい気分になります。

しかし、それでも変わらない修二の雑草っぷりも見どころです。

ゆうたは斧を持って修二の前に現れます。

逃げる修二の真横に斧を振り下ろしますが、修二は醜い命乞いをしてきます。

それは傲慢な人間から出てくる言葉そのものであり、ゆうたの怒りを増長させることに。

ゆうたはそんな修二をボコボコにしていくのでした。

とうとう、ゆうたの復讐が終わります。

少し意外な結末ですが、ゆうたが報われることになる感動的なシーンが一番の見どころです。

美玲はある会社で外部社員としてコンサルタントをすることになります。

周りの社員たちはその美貌と若さにざわつきます。

ふとマネージャーである森田という男性社員が美玲に話しかけてきます。

挨拶を交わし仕事に移るのですがその森田はかなりのパワハラ上司で部下の竹田に強く当たり散らしオフィスの空気を乱していることがわかるのでした。

美玲のスイッチが入るシーンが見どころです。

次の本当のターゲットも登場するのですが、今回は学生のように一筋縄ではいかなそうな雰囲気になっています。

この中で、美玲がどのように雑草を掃除していくのか見ものです。

美玲の行動のおかげで森田が失墜し竹田は前向きに仕事と向き合えるようになっていました。

今日も会議で明るく挨拶を交わし自分のプレゼンテーションを溌剌とした感じで発言。

その姿を見て美玲は内心喜ぶのでした。

そこへ会社の社長がやってきます。

今まで竹田の有能さに気づくことができなかったということを詫びて「これからはバックアップをしていく」ということを約束してくれるのでした。

竹田が無事に働けるようになり、良い雰囲気になります。

しかし、そんな雰囲気はすぐに崩れ去ることになります。

次のターゲットである社長が本性を表すシーンが14巻の見どころです。

美玲は社長に対し、持論を展開していきます。

その言葉で社長と美玲は、確実に敵対関係となるのでした。

話が終わり、美玲はすぐに竹田のひき逃げ事故について調べるよう部下に指示を出します。

社長は社員に優しく言葉をかけて、美玲が次どのように動くのか様子を伺います。

美玲は秘書にひき逃げ事故の調査結果を聞き、ある作戦を思いつくのでした。

15巻の見どころは美玲の根回しです。

ある人物にアプローチをかけ、さらに保険としてもう一人と接触しようと試みます。

この外堀を埋めていくような美玲のやり口にワクワクさせられることでしょう。

美玲が接触したもう一人の人物は、以前竹田に酷いことをしていた森田でした。

森田は以前竹田と同じような境遇になり、酷いことをしていたことを反省しているようです。

森田は竹田の真実を美玲から聞きます。

そして、美玲はある提案を森田に持ちかけるのでした。

一方、森田と接触したことを知った社長は美玲と直接会うことにします。

16巻の見どころは、社長の美玲に対する対応です。

特に社長の父親と美玲が会うシーンです。

社長も有能であるため、美玲に好き勝手やらせるばかりではありません。

他の復讐系の漫画では復讐する側が一方的に優位になる展開になるのが多いですが、『社長令嬢復讐日記』はそうそう上手くいきません。

社長だけでも手強いですが、そこに社長の父親まで関わってきます。

この先、美玲は追い詰められてしまうのかとドキドキしながら読むことができるでしょう。