彼は『これ』は復讐ではない、と言ったは無料で読める？全巻あらすじと感想も紹介！

渡辺和馬は社内でも評判が良い会社員ですが、実は高校時代にひどいことをしていたという過去がありました。

その標的となったのはごく普通の高校生である小嶋龍吉です。

殴る蹴るのだけでなく、将棋の棋士になろうと頑張っていたことすら妨害されてしまいます。

ひどいことをされたことを龍吉はノートに書き綴っており、その内容を見た謎の人物は和馬らのグループを絶対に許さないと誓うのでした。

第1巻の見どころは、小嶋龍吉がひどいことをされているシーンです。

和馬らのグループは小嶋龍吉に対して殴る蹴る等の暴力だけでなく、ミミズを食べさせるというひどいことまでしていました。

それは校内だけでは留まらず、龍吉が棋士になる道まで閉ざしてしまう程でした。

この事件が起因となって物語が始まっていくことになるのですが、この描写があるからこそ後の復讐劇がスカっとしたものになっていきますので必見の内容です。

大人になった和馬は咲という女性を待っていましたが、なかなかやってきません。

すると、咲から他の女の子と遊んでいる和馬の写真が送られてきて、一方的に関係を切られてしまうのでした。

さらに和馬は、会社のお金を横領していることがバレてしまいます。

誰の仕業なのかわからず、イライラしていると道端である人物と出会うのでした。

2巻の見どころは、和馬の情けない姿です。

自分の悪事がすべてバレてしまい、自業自得なのに他人にイライラしている姿は滑稽です。

そんな和馬が、仮面の男に出会うシーンにドキドキさせられること間違いありません。

主人公の龍吉にひどいことをしていた元同級生のひとり、渡辺和馬は、大人になって幸せに暮らしていましたが、ある日突然、仮面をかぶった男にさらわれます。

男は和馬の目に辣油をいれるなど、和馬が過去に龍吉にしたことと同じ苦しみを与えていきます。

そしてついに和馬は命を奪われてしまうのでした。

さらに次は教師になった北井新一郎がターゲットになります。

生徒に隠れて悪事を働く北井にも、じわじわと追い詰めの手が伸びていきます。

第3巻では、仮面を被った男が和馬に過去にしていた同じ苦しみを与える復讐の場面が見どころです。

和馬がひどい目にあっているシーンをみてスカッとすることができるでしょう。

和馬の事件を知った学生時代のグループは、和馬のお葬式のあとに集まります。

そこで、グループのリーダーである周が、龍吉の仕業である可能性があり、次はこのグループの誰かが被害に遭うのではないかと話します。

北井は、そのことを警察に話そうとするが、女優のドラマ役が決まったばかりの優子がスキャンダルを避けるために話を広げないように釘を差すのでした。

そんな中、北井は生徒の宮山を呼び出し、自分が惚れられていると勘違いします。

第4巻では、教師という立場にありながら、生徒に手を出そうとする北井の言動が見どころです。

生徒を見て鼻をふくらませている北井が気持ち悪く、読んでいてゾッとするないようになっています。

そんな北井がどんな制裁を受けるのかが見ものです。

生徒の宮山を呼び出した北井は、休みの日に会う約束をとりつけようとします。

しかし、その時窓の外に仮面の男が現れたことで、宮山が怖がりその話ができなくなってしまいました。

北井は、宮山を怖がらせたのは誰なのかを探るも、一向に犯人を見つけることができません。

そんな中、宮山のスマホにあるメッセージが届くのでした。

第5巻の見どころは、自らの生徒に対してヨコシマな目を向け、教師としての責任感や矜持などみじんも持っていなそうな北井の言動です。

たとえ壮絶な過去がなかったとしても、こんな人物には教壇に立っていて欲しくない思わされます。

その分、北井にくだされるであろう鉄槌に期待せざるを得ない展開です。

北井は宮山に容赦なく暴力をふるい、力ずくで彼女と関係を持とうとしました。

するとそこへ、あの不気味な仮面の人物が登場します。

さらに、その謎の人物は、その手に斧を持っていたのです。

龍吉が自分に復讐しに来たのだと思った北井は、謎の人物を罵ったり、命ごいをしたりします。

しかし謎の人物は、「復讐」ではなく「敵討ち」だと言って、北井の命を惨たらしく奪ったのでした。

第6巻では、タイトルの意味するところがようやく判明します。

「復讐ではないならなんなんだろう？」と不思議に思っていたなら、絶対に見逃せない話だと言えるでしょう。

また、謎の人物が「敵討ち」と発言したことにより、謎の人物は龍吉本人ではなく、さらには龍吉がすでに亡くなっている可能性が高いことが示される重要な話でもあります。

過去にひどいことをしていた利則はひどく焦っていました。

仲間たちが復讐として謎の人物から危害を加えられていることを知り何とかしようと画策します。

ある時、数子のバーを訪れた利則はグループのリーダーだった周と連絡を取ろうとしますが、なかなか捕まりません。

何とかして龍吉の居場所を掴めないかと考え、今度は龍吉の親友だった北斗とコンタクトを取ろうとするのでした。

第7巻の見どころは、利則の焦りです。

自分も狙われていると焦燥感に襲われている感じがとても面白いです。

今まで龍吉に対して酷い扱いをしていた人物が、今度は追われる側になって滑稽で笑えること間違いありません。

北斗は、ニュースで北井が亡くなったことを知ります。

しかし、それを見ても、北斗の表情が変わることはありませんでした。

場面は変わり、警察の二人が北井の被害者の女の子に当時のことを聞きに行っていました。

女の子は協力的ではなかったため、特に新しい情報を手に入れることはできません。

その頃、角松六段という棋士は、インタビューでライバルを聞かれます。

そこで角松は、プロにもなっていない龍吉の名前を出すのでした。

8巻の見どころは、新しい犯人候補の角松の登場です。

龍吉と同じノートをもっていた場面は必見です。

警察の二人は手がかりを探すために、龍吉の祖母が入院していた病院に向かいます。

しかしそこでも大きな手がかりを得ることはできません。

龍吉が礼儀正しく、祖母想いの男の子であることがわかるだけでした。

一方、利則は北斗の居場所を突き止めます。

9巻の見どころは、利則が怒り狂うシーンです。

血管が浮き出て、怒りに震える姿が非常に怖いです。

また、警察の山さんが、元情報屋の西成からある情報を手に入れるところも見ものです。

夜、仕事が終わり1人帰ろうとする北斗ですが、なんとなく違和感を覚えます。

誰かにつけられているのではないかと路地で振り返りますが、背後には誰もいません。

しかし、いつの間にか真後ろに現れた利則に連れ去られてしまうのでした。

10巻の見どころは、北斗の反抗的な態度です。

利則に追い詰められても、全く恐怖を感じている素振りはありません。

そんな北斗に、イライラさせられている利則が、今後どのように北斗をひどい目に合わせるのかドキドキしながら読むことができるでしょう。

利則は周に呼び出されますが、待ち合わせ場所に周の姿はありませんでした。

どうやら、利則が遅くて先に帰ったようです。

周が手に入れた情報は、警察が一連の事件に関連性がないということでした。

それを聞き、さらに怒りを増した利則は、すぐに北斗のもとに戻ります。

その頃、警察は角松という人物と接触を図っていました。

そこで、当時の龍吉についての話を聞きます。

11巻の見どころは、利則が捕まるシーンです。

とうとう調子に乗っていた利則が、仮面の男に捕まります。

そして、仮面の男があるものを取り出すシーンは必見です。

利則に注射器を刺す仮面の男。

薬の効果はすぐに現れ、利則は都合の良い幻覚を見ることになります。

しかし、現実は利則は拘束されて動けないままです。

一方、警察の二人はあることを話すのですが、その時小野川はこれまで見たことがないような笑みを浮かべるのでした。

12巻の見どころは、利則の最後と小野川の不気味な笑みです。

特に、最後のコマの小野川の笑みは恐ろしく不気味で、小野川に何があったのかとドキドキさせられることでしょう。

入院している女優のさおりのもとに、龍吉にひどいことをしていたうちの一人である優子がやってきました。

さおりは、優子の後輩ですが、もともとさおりがドラマの役に決まっていました。

しかし、階段から落ちたことで入院となり、代わりに優子が役に抜擢されます。

これは、優子が故意に起こした事故であり、さおりに怪我をさせることで役を奪い取っていたのです。

その後、優子がマネージャーの三太郎にひどいことをするシーンが描かれます。

13巻の見どころは、学生の頃から変わらない優子の邪悪さです。

さおりを突き落としたときの悪魔のような表情は、13巻の一番の見どころと言えます。

和馬、北井の死に続いて利則までもが行方知れずとなったことで、数子は不安を覚えているようです。

一方、優子は、同じグループの仲間だったにもかかわらず、自分はただ見ていただけでひどいことには加担していないと平然としていました。

しかし、そんな優子を憎むマネージャーの男性が、彼女を陥れるべく動き出していたのでした。

14巻の見どころは、小嶋に対する仕打ちに関して一切の罪悪感を覚えていないらしい優子の態度です。

他人の人生を踏みにじっておいてまったく悪びれていない様子にはあ然とさせられますし、痛い目を見てその身勝手すぎる考え方を悔い改めてほしいという気持ちにさせられます。

また、マネージャーが優子に薬入りのジュースを飲ませようとするシーンも見どころです。

学生の頃のグループが次々と襲われていることを知り平然としているようでしたが、優子は実は内心苛ついていました。

なんとか自分の身を守らなければと焦った彼女は自分の言いなりであるマネージャーを護衛役にと考えます。

しかし、さおりの彼氏であり、さおりのために優子のマネージャーになった三太郎は、とうとう優子に仇討ちを開始するのでした。

15巻の見どころは、三太郎のピンチに登場する仮面の男です。

三太郎の復讐が失敗に終わったと思いきや、とうとう仮面の男が優子と接触します。

仮面の男が一方的に優子を追い詰めていくシーンは必見です。

仮面の男に捕まった優子はある場所で拘束されていました。

優子が目を覚ますと、目の前にはすでに亡くなっている利則の姿と、不気味な仮面の男の姿がありました。

そして、仮面の男は体を溶かす硫酸のような物を取り出します。

その頃、警察の小野川は上司の山さんに対して、初めて犯人に同情していることを話します。

16巻の見どころは、小野川の不気味な笑みの理由と、優子への仇討ちです。

とうとう優子への仇討ちが始まります。

取り出された硫酸で顔を焼かれるシーンにはスカッとすること間違いありません。

また、小野川が覚醒したようにやる気を出し始めたことで、物語がどのように動いていくのかも見ものです。

周と数子は一緒に情報共有をしており、次に復讐されてしまうのは誰なのかと怯える毎日を過ごしていました。

そんな日常を打破するように、周はいきなり数子に結婚指輪を渡し、デートする約束を取り付けます。

そして待ち合わせ場所に行ってみると、そこに居たのはなんと周ではなく仮面の男だったのです。

17巻の見どころは、周にプロポーズをされて幸せの絶頂にいた数子が、仮面の男によって再び絶望のどん底に落とされてしまうところです。

他人に酷いことをしてきたのですから、自分だけ幸せになるのは許さないという仮面の男の執念と復讐心が伝わってきます。

また、前回硫酸で顔を溶かされた優子と数子の因縁が描かれているのも見どころとなっています。

仮面の男は、利則の命を奪ったナイフを使い、優子の命を奪うよう数子に指示を出します。

数子はすぐに優子に襲いかかりますが、返り討ちにあってしまいます。

しかし、一瞬の隙に、数子は優子の腹部にナイフを刺すことに成功するのでした。

その頃、棋士の角松は龍吉と最後にあった日のことを思い出します。

18巻の見どころは、数子と優子の醜い争いです。

当時からお互いに気に食わなかったようで、醜く争うシーンは必見です。

また、龍吉がいなくなる前に、角松と何があったのかと先が気になる展開になっています。

角松は最後に龍吉と将棋を指したときのことを思い出していました。

一方その頃、周は弟と遭遇します。

弟は、父からの伝言を伝えに来て、周に忠告だけして去っていくのでした。

19巻の見どころは、周の立場と龍吉ではない誰かです。

周は反抗的な態度をとっていたせいで、家族から少し見放されているようです。

お金は自由に使っていいけど、遊び以外には使ってはいけないと釘を差されます。

一方、角松は将棋を指したことで、龍吉だと思っていた人物が龍吉ではないことに気づきます。

龍吉でなければ一体誰なのかと、謎が深まるばかりです。

とうとう龍吉にひどいことをしていた人物で、仮面の男の被害になっていないのは周だけになりました。

警察の二人は捜査方針を変え、いずれ被害に遭うであろう周をマークすることにします。

すると、周はある山の中に入っていきます。

警察の二人は不審に思いつつも周を追いかけますが、姿を見失ってしまうのでした。

20巻の見どころは、追い詰められた数子のもとに周がやってくるシーンです。

これまで一方的にやられるだけだったグループたちでしたが、周だけは違います。

周が仮面の男を追い詰めたことで、先がどうなるのかとワクワクすることができるでしょう。

警察の小野川は非常に優秀な男性でしたが、刑事になってからは落ちこぼれとして扱われてしまいます。

そんな小野川の面倒を見てくれたのが、刑事として優秀で人格者でもある山さんでした。

小野川がうまくいかないのは、犯人の気持ちがわからないからだというのです。

しかし、龍吉にまつわる事件と関わることで、小野川は犯人の気持ちがわかるようになるのでした。

21巻の見どころは、小野川が最後に見せた表情です。

これまで山さんについて行くだけだった小野川ですが、とうとう犯人の気持ちが理解できるようになりました。

これにより、これまでほとんど役に立たなかった小野川が覚醒することになるのです。

しかし、犯人の気持ちがわかるようになった小野川の表情は、仮面の男のような不気味な笑顔であり、21巻の一番の見どころです。

龍吉は、教室で重要ノートにある事を色々と書き殴っていました。

少し離れたところから角松と先輩の倉科がおり、倉科がノートを見せてもらおうと提案します。

角松は興味がないようですが、内心気になっているようです。

倉科が龍吉に直接聞いてみるも見せてくれません。

そんなある日、角松と倉科は、龍吉が忘れたノートを見つけるのでした。

22巻の見どころは、角松のもとに届いたあるDMです。

そのDMに添付されていた写真にはあるものが映っていましたが、なぜそんなものが角松のもとに送られてきたのかが気になります。

少し前、数子は周から指輪のプレゼントをもらいます。

しかし、その指輪には発信機が内蔵されており、周はその指輪を利用して数子の行動を監視していたのです。

その結果、数子を殺そうとやってきた仮面の男の居場所を特定することができました。

周は仮面の男に拳銃を突きつけ、仮面の男は数子を盾にするのでした。

23巻の見どころは、数子の悲惨な末路と周と仮面の男の対決です。

周は数子のことを道具としか見ていないようで、人質に取られても全く気にしないどころか笑みを浮かべます。

そんな周と仮面の男の対決に巻き込まれた数子の扱いが悲惨ですが、スカッとすることもできるでしょう。

数子を囮に使い、なんとかその場から逃げ出すことができた周は、森の中で仮面の男を迎え撃とうと待ち伏せします。

しかし、仮面の男の接近に気づかず、目の前にまで迫られてしまいます。

その頃、警察の二人は森の中で血痕を見つけていました。

犯人の気持ちがわかるようになった小野川には、すでに何が起こっているのかわかるようです。

25巻の見どころは、周と仮面の男のバトルです。

仮面の男は斧を持っていますが、周は拳銃をもっています。

周が圧倒的に有利な状況ですが、仮面の男は一気に距離を詰めて互角のバトルを繰り広げます。

追い詰められた仮面の男がどうなってしまうのかとドキドキさせられることでしょう。

拳銃を取り戻し周は、仮面の男に対して拳銃を突きつけます。

少し会話したあと、周は仮面の男に対して発砲します。

しかし、そこに警察の二人が乱入し、山さんが仮面の男を助け、小野川が周に襲いかかるのでした。

25巻の見どころは、小野川が周を痛めつけるシーンです。

山さんの言葉で正気を取り戻しますが、その後の展開にも驚かされます。

小野川が言う通り、仮面の男はすべてが終わったあと、本当に安心して暮らしていけるのかと、考えさせられることでしょう。

周は山中を逃げつつも、追いかけてくる仮面の男に向けて発砲します。

命中こそしませんでしたが、怯んだ隙に仮面の男へ銃を突きつけることに成功しました。

こうして追い詰めたものの、仮面の男から銃が弾切れしていると告げられます。

指摘通り銃は弾切れしており、仮面の男はその隙を突いて周を殴り倒すのでした。

26巻の見どころは、仮面の男が銃を突きつけられるシーンです。

仮面の男はこれまで銃弾を回避出来ていましたけど、それは距離があったればこそ。

この至近距離だと発砲されれば命中することは間違いなく、絶体絶命の危機ともいえました。

しかし仮面の男は慌てません。

その理由は銃の弾薬が空になっていると見抜いてたからです。

仮面の男は周がこれまで撃った銃弾について淡々と語っていきます。

銃を突きつけた瞬間は得意気な顔をしていた周ですが、顔色はみるみると変化。

この時の緊迫感に満ちたやり取りが見どころとなっています。

打ち倒された周は、子供の頃のことを思い返します。

彼は何をやっても優れていて、スポーツや芸術だけでなく、勉強においても有名中学の入試問題で全教科満点を取るほどでした。

父親にそのことを報告すると、人の上に立つ者には敵を作ることが必要だと教えられました。

最初はその意味がよく分かりませんでしたが、将棋で挫折を経験してからその真意を理解するようになります。

今回注目してほしいのは、周が将棋で敗北感を味わった場面です。

当時の周は子供ながら何をやっても万能で、サッカーではゴールを決め、ピアノやフィギュアスケートも見事にこなしていました。

勉強においても入試問題で満点を取るほどでした。

何をしても一番だと自信を持っていた矢先、将棋で勝てない相手・角松が現れます。

ただ負けただけでなく、角松は周を全く相手にしませんでした。

これは周にとって大きなショックであったことは間違いありません。

周が狂走するきっかけとなったこのシーンは必見です。

角松に将棋では勝てず、それが原因で周は父親から見放されそうになりました。

そんな角松相手に龍吉が勝っていることを知り、周は感情を乱します。

周は父親の言葉を思い出し、龍吉が将棋の試合で不正をしたと言って龍吉を追い詰めます。

そのことを周は思い出し、自分は間違ったことをしていないと叫ぶのでした。

28巻で注目して欲しいのは、周の回想シーンです。

龍吉は将棋の試合で不正をしていると周が言い出したことで、龍吉は将棋の道を断念せざるを得なくなりました。

しかしひどいことをするにしても、何故周が将棋のことを言い出したのかまでは謎だったと言えます。

それが今回の回想シーンでは明らかとなりました。

自分は将棋で角松に全く歯が立たなかった。

そんな角松相手に龍吉が勝ち越している。

その事実を知って強烈なコンプレックスを抱いたが故でした。

周が凶行に走った経緯がわかる内容となっており、必見です。

角松は小枝北斗という男性に呼び出されました。

小枝から学生時代に龍吉がひどい目に遭っていたと教えてもらい、それが原因で龍吉は試験にも来なかったのかと悟ります。

なら龍吉が復讐をしたくなるのも当然だと思うものの、許しを乞われたら完遂出来ないのではないかと言うのです。

そのように呟くと、追い込まれてから出た謝罪なんて無意味だと小松は断じるのでした。

29巻の見どころは、周が命乞いをするシーンです。

角松は龍吉が復讐するとしても、命乞いをされたら許してしまうのではないかと懸念していました。

心の優しい龍吉のことです。

必死に謝られたら、その決意も鈍ってしまうかもしれません。

そして、その答えが出ました。

奇しくも、角松が懸念したのと同じ状況で周は命乞いをしてきたのです。

覆面男が周に対してどのような対応を見せるのか、目が離せません。